「お通夜とお葬式、どちらに行けば失礼にならないのだろう」
突然の訃報を前にすると、悲しむより先に、日程や服装、香典のことを考えなければならないことがあります。
先に結論をお伝えすると、参列を受け入れているお式で、特別な役割や両日出席の依頼がなければ、お通夜か葬儀・告別式の都合がつく一方へ参列する形でも、一般には差し支えないとされています。
ただし、故人との関係だけで決める前に、まず確認したいことがあります。

最初に見るのは、訃報や案内の文面
近年は、家族葬や一日葬など、お葬式の形がさまざまです。
訃報や案内に、次のような記載がないかを確認します。
- 「家族葬」
- 「近親者のみ」
- 「ご参列はご遠慮ください」
- 「香典・供花・供物は辞退します」
- お通夜または葬儀・告別式の、どちらか一方だけの案内
「家族葬」と書かれていても、それだけで参列辞退とは限りません。日時や会場が案内されているか、「参列はご遠慮ください」「近親者のみ」といった記載があるかを、文面全体で確認します。
参列辞退と書かれている場合は、弔意があっても訪問を控えることが、ご遺族への配慮になります。分からないときは、ご遺族へ何度も連絡するのではなく、訃報を知らせてくれた方や、案内に連絡先がある場合は葬儀社へ確認すると安心です。
お通夜と葬儀・告別式の違い
| お通夜 | 葬儀・告別式 | |
|---|---|---|
| 時間 | 葬儀・告別式の前日の夕方から夜に行うことが多い | 通夜の翌日の日中に行うことが多い |
| 意味 | 故人のそばで最後の夜を過ごし、別れを惜しむ時間 | 宗教的な儀式と、故人へ別れを告げる時間 |
| 今の形 | 1〜2時間ほどの「半通夜」が一般的 | 葬儀と告別式を続けて行うことが多い |
お通夜は夕方以降に行われることが多いため、日中に都合がつかない人も参列しやすい時間です。一方、葬儀・告別式では、式のあとに出棺を見送ることもあります。
実際の時間や流れは、地域、宗教・宗派、お式の形によって異なります。案内に記載された時間を優先してください。
どちらか一方だけなら、参列できる方で大丈夫
両方への参列を求められていなければ、自分が無理なく参列できる方を選んでかまいません。
- 日中は仕事や家庭の都合がある → お通夜
- 日中に時間が取れ、出棺まで見送りたい → 葬儀・告別式
- 故人やご遺族と特に親しく、両日とも案内されている → 両方への参列も選べる
- 仕事関係の方 → 会社の方針や代表参列の有無を先に確認する
「関係が深いから必ず両方」「知人だから必ず告別式」と、関係性だけで機械的に決めなくて大丈夫です。ご遺族の意向と、自分が参列できる時間を重ねて考えます。
両方に参列するとき、香典は一度が一般的
お通夜と葬儀・告別式の両方に参列する場合も、香典はどちらか一方で、一度お渡しするのが一般的です。
どちらで渡すかは地域や考え方に違いがあるため、会場の案内に従います。迷う場合は受付や葬儀社へ確認してください。香典辞退の案内があれば、その意向を尊重します。
どちらにも参列できないとき
遠方、体調、仕事、育児や介護などで、どちらにも参列できないこともあります。
その場合は、弔電や手紙でお悔やみを伝える方法があります。後日弔問したいときは、突然訪ねず、ご遺族の都合を確認してからにします。
家族葬では、弔電、香典、供花も辞退していることがあります。何かを送る前にも、案内を確認してください。
迷ったときの判断順
- 訃報や案内で、参列範囲と辞退の記載を確認する
- 参列できる場合は、お通夜と葬儀・告別式の時間を確認する
- 片方だけなら、無理なく参列できる方を選ぶ
- 両方に参列するなら、香典は一方で渡すのを基本に、地域や会場の案内を確認する
- どちらも難しければ、ご遺族の意向を確認して別の形で弔意を伝える
お通夜とお葬式のどちらへ行くかに、すべての人へ当てはまる一つの正解はありません。
二日とも出席したかどうかより、ご遺族の意向を尊重し、無理のない形でお別れの時間を持つこと。その順番を覚えておけば、突然の知らせにも少し落ち着いて向き合えます。
確認した情報
- 全日本葬祭業協同組合連合会「お通夜とは」
- 全日本葬祭業協同組合連合会「香典」
- 全日本葬祭業協同組合連合会「家族葬とは」
- イオンのお葬式「告別式とは?葬儀・通夜との違いや流れ、参列時のマナーを解説」
- NTT東日本「想いを込めた弔電」
確認日:2026年8月29日


コメント